子供の頃に欲しかったもの
今週のお題特別編「子供の頃に欲しかったもの」
〈春のブログキャンペーン 第3週〉
このお題を頂いて、いろいろ考えたのだが、案外なにも浮かばない。
うちの親は誕生日とクリスマス以外おもちゃを買ってくれなかった。
あとは、サンリオショップで数百円のお小遣いをどう使うか頭を悩ませていた。
だが、「あれを買ってもらえず、一生恨む~~」というものはない。
そうだ、うちの親にはこれが強烈な思い出らしい。
私が幼稚園か小学1年生ぐらいの時に、父が神戸の祇園神社のお祭りに連れて行ってくれた。
普通縁日の露店で食べ物か飲み物を買ってくれそうなものだが、
うちの親は絶対に買わない。
(外食はしないし、外で長い間さらされているものは不潔、
おもちゃや射的などのゲームはむろん、論外)
おいしそうな誘惑が続く中、私は大好物の「みたらし団子を買って!」と父にせがんだものの、もちろん却下。
「買(こお)てよーー」とねばったものの、何度言っても却下。
以後、お祭りや初詣などで何かをせがんだことはないと思う。
親は私が50歳近くなった今も、「みたらし団子をこおてくれとせがんだ」と笑っている。
親元を離れてからも、縁日の露店で何かを買ったことはない。
それはそれで無駄遣いをしなくていいと思うが、
縁日の楽しさが半減しているような気も、しなくはない。