最近見た映画

電車に10分乗るだけで映画館に行けるようになったので、

1100円で見られる日を狙って、最近の話題作を見ました。

 

北野監督自身も「1000円(現在1100円)の日は満員だ」と言ってました。

「龍三と七人の子分たち」は落語みたいな映画です。

熊さん、はっつぁん、が8人いて、大暴れするようなもんです。

登場人物が元やくざのじいさん、でないと勝手放題、ナンセンスさせられないし、

今テレビではこのような設定や言葉遣い、カーアクションのロケなど、できそうにありません。

細かい笑い、ばかばかしい笑いも満載で、

「あー、おかしかった!!」とすっきりして帰れる作品です。

もちろん、ベテラン俳優陣が「そこまでやるのか!?」という大活躍。

下條アトムや(キャスト紹介に入ってないけど)辰巳琢郎のヘラヘラした演技も

いい味出していました(褒めているんですよ!)

 

 

そして、少し前に見た作品。

 

「バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」

2015年アカデミー賞の作品賞など主要4部門受賞の、文字通り話題作です。

すかっとおもしろかったとか、さすが受賞作!とは言い切れませんが、

普段古い映画ばかり見ている私には、とても斬新に感じました。

 

ヒット作1シリーズ、のあとが続かない、というのはほとんどの有名俳優がおちいる状況でしょうね。

ブロードウェイで奇跡の復活を目指すけど、

「落ち目の映画俳優に何ができるんだ」と色眼鏡で見られて、

作品の成否を大きく左右する新聞コラムニストには、

見る前から酷評を約束される。

ティーンエイジャーの娘には、一瞬で世界中で有名になれる、ツィッターなどのSNSの影響力を説かれるが、

ついていけないし・・・

重要な役柄の共演者が、演技力に定評のある俳優に代わったものの、

曲者だらけの俳優の中でも、トップクラスの曲者だった・・・

バックステージものとしてのストーリー自体おもしろいですが、

彼の心理の表現やカメラワークが凝っています。

タイトルロールも非常にかっこいいです!

 

説明的ではなく、映像表現の力に賭けた作品です。

日本では流行らない、作りにくい作品がアカデミー賞を取るのですから、

さすがハリウッド、捨てたもんじゃない?!